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市販のシャンプーは主に直毛の人向けに作られています。
直毛とくせ毛とでは毛の構造が異なるのでくせ毛さんが直毛の人と同じようにシャンプーを選んで使うとデメリットが多いです。
くせ毛に限ったことではないのですが、毎日使うならサロンシャンプーがベストです。
えー!じゃあ市販のシャンプー買っちゃだめ?!
全ての市販シャンプーがくせ毛さんにとってデメリットというわけではないよ
これからシャンプーの基礎知識を絡めながら、くせ毛さんにおすすめのシャンプーの選び方を解説します。
ドラッグストアなど、市販でシャンプーを選ぶ際の参考になれば嬉しいです。
市販シャンプーの特徴
※正しい名称はシリコーンですが、こちらでは一般的なシリコンと呼ばせていただきます
基本的にシャンプーは
- 水
- 洗浄成分
- 美容成分
- 皮膜成分
- 香料
で構成されていて、市販のシャンプーは②洗浄成分と④皮膜成分と⑤香料に共通点があります。
市販シャンプーは洗浄力が強い
市販で売られているシャンプーの多くは洗浄成分に洗浄力の強い界面活性剤が採用されています。
高洗浄な洗浄成分
ラウリル硫酸Na
オレフィンスルホン酸Na
ラウレス硫酸Na
ラウレス硫酸アンモニウム
洗浄力の強いシャンプーは頭皮や毛髪の油分を過剰に取ってしまい、乾燥して頭皮はカサカサ髪はパサパサになってしまうんです。
そのカサカサ・パサパサをカバーするために、皮膜成分が配合されています。
市販シャンプーは皮膜成分が配合されている
よく「シリコンは髪に良くないからノンシリコンシャンプーを選んでいる」と言う声と聞きますが、
実はいまはもう市販されているシャンプーはほとんどノンシリコンシャンプーです。
ただシリコンが配合されていなくとも、合成ポリマーが皮膜成分として必ず配合されています。
シャンプーに配合される主な皮膜成分
ジステアリルジモニウムクロリド
ステアラルコニウムコロリド
ステアルトリモニウムクロリド
セトリモニウムクロリド
ベンザルコニウムクロリド
ベンゼトニウムクロリド
ステアラミドエチルジエチルアミン
ベヘナミドプロピルジメチルアミン
アルミナ
イソステアリン酸
酸化アルミニウム
酢酸ブチル
シクロペンタシロキサン
イソドデガン
イソプロパノール
ココアンホ酢酸Na
PRG-7
カルボマー
ビス
ヒドロキシプロピルメチルセルロース
テトラステアリン酸PEG-150ペンタエリスリチル
PRG-70グリセリル
皮膜成分が配合されているのは市販のシャンプーに限ったことではないのですが、強い洗浄成分が採用されているが故に、皮膜成分も高級なシャンプー(サロン専売品など)より皮膜成分が多く配合されています。
皮膜毛になるという理由からシリコンは嫌われ始めたんですが、代わりに配合されるようになった皮膜成分も実はシリコンと同じような成分なんです。
シリコンはじめ、化学性の合成ポリマーが蓄積している状態の毛髪のこと。
皮膜毛になると化学薬剤が髪に浸透しにくくなり、ヘアカラーやパーマなどがムラになったり、髪が乾くのが遅くなるといったデメリットがあリます。
市販シャンプーは香料が強め
香料が配合されているヘアケア製品が大多数です。理由は二つあります。
- リラックス効果を促すため
-
女性は潜在的に甘い香りを好み、それが香ることでリラックス効果を得ます。
- コピー品の製造防止
-
模倣品の製造販売防止のため、再現の難しい香料に力を入れている企業が多いんだとか。消費者に自社の商品をしっかり覚えてもらいたいんです。
そして市販のシャンプーはサロンシャンプーと比べ香料が強いものが多いです。
市販シャンプーのデメリット
つまり、市販で売られているシャンプーの特徴は
- 洗浄力が強い
- 皮膜成分の配合が多い
- 香料が強い
そしてくせ毛は…
- 強い洗浄成分で洗うとダメージを受けやすい
- 皮膜毛になりやすい
- スタイリング剤をつけるのが必須
直毛はキューティクルがしっかりしているので、比較的洗浄力が強いものでも平気です。
なおかつ皮膜成分が多く配合されていると髪がサラサラになったりしっとりしたりと、快適に市販のシャンプーを使用できる方が多いです。
その反面、くせ毛は構造上キューティクルが開きやすく剥がれやすいため、強い洗浄力の洗浄成分を髪につけるとダメージヘアになるリスクが伴います。そして皮膜毛にもなりやすいので、市販のシャンプーはくせ毛とあまり相性が良くないと言えます。
あとは香料の強さ
直毛だと、アウトバスケアがいらない人もいればシャンプー後に軽くヘアクリームやヘアオイルをつけて完了!ですが、くせ毛は活かすにも抑えるにも、種類も量もそれなりのスタイリング剤を使用します。
そしてそのスタイリング剤にも香料が配合されているので、市販シャンプーの香りとスタイリング剤の香りが混ざって鼻が辛くなったりということも…
市販シャンプーをおすすめしないくせ毛さん
以上を踏まえ、以下のようなタイプのくせ毛さんは市販のシャンプーは使わない方が良いです。
- カーリーガールメソッドを遵守している
- 敏感肌・乾燥肌
硫酸系の洗浄成分ですと刺激が強く乾燥の原因にもなるので、敏感肌であったり乾燥しやすい肌の方は市販のシャンプーはあまり使用しない方がいいです。
- ボリュームを出すスタイリングが好み
市販のシャンプーは直毛向けで、一般的に多くの女性に好まれるスタイル(しっとりやサラサラ)になるよう調合されているので、ボリュームアップをしたいくせ毛さんは思うようにスタイリングができない可能性が高いです。
くせ毛さんの市販シャンプーの選び方
ここまで解説した通り市販のシャンプーは比較的洗浄力が強く、皮膜成分が多く配合されているものが多いのですが、全てがそうという訳ではありません。
シャンプーの成分表を確認することでくせ毛さんもOKなものがあるかもしれません。
そこでどうしても市販のシャンプーを使いたいくせ毛さんのために、おすすめの選び方を列挙します。
選ぶポイント1.洗浄成分
シャンプーは顔で言うメイク落としと同じです。
「お肌にファンデーションやアイシャドウが残ったままにしちゃいけない。でもダブル洗顔をすると肌が乾燥しちゃう。だから”しっかりメイクは落ちて、肌に優しい”メイク落としがベスト」というのは周知の事実。
その概念はシャンプー選びも同じです
通常、シャンプーは複数種類の洗浄成分を混ぜ合わせて配合されています。
洗浄力が比較的弱めで、髪にも優しい以下の洗浄成分が採用されているものを選ぶと良いです。
- アミノ酸系
-
ココイルグルタミン酸Na
ココイルグルタミン酸2Na
ラウロイルメチルアラニンNa
ココイルグリシンK
ラウロイルサルコシンNa
ラウロイルサルコシンTEA
ラウロイルアスパラギン酸Na
- タウリン系
-
ココイルメチルタウリンNa
- ベタイン系
-
ラウラミドプロピルベタイン
コカミドプロピルベタイン
ラウリルベタイン
パーム核脂肪酸アミドプロピルベタイン
これらの洗浄成分が主役になっているシャンプーをアミノ酸系シャンプーと言います。
洗浄成分だと頭皮にも優しく、程よく洗い上げるため、皮膜成分の配合も多くはない傾向です。
洗浄成分は成分表の一番目に記載されている”水”の後に記載されていることが多いです。確認してみてくださいね。
選ぶポイント2.香りの強さと種類
これは好みの問題なのですが、くせ毛さんはシャンプー後もコンディショナーやヘアマスクで髪を補修したり、スタイリング剤もしっかりつけますよね。
なので香りが自分の好みでなかったり、目が覚めそうなくらい強い香りだと、単純に鼻が辛くなるので結構重要なポイントですね。
くせ毛さんにおすすめの市販シャンプー
今私が知っている中で、くせ毛さんにおすすめできる市販のシャンプーはこの2つです
1.松山油脂 アミノ酸せっけんシャンプー
319人が答えてくれたくせ毛さんアンケートのヘアクリーム部門でも1位になった松山油脂。シャンプーでもやってくれてます。
汚れを取る!髪を補修する!と、余計な成分が入っていないのでスタイリング剤の邪魔をしません。
2.BOTANIST(ボタニスト)
髪をしっとりさせて、ナチュラルヘアーにしたい時にGood!
BOTANIST(ボタニスト)はサロン専売シャンプーに近い成分構成のアミノ酸系シャンプーで、市販でこのレベルのものが買えるのは驚きってほどです。
市販シャンプーまとめ
シャンプーは顔でいうメイク落としです。(大事なことなので2回言いました)
市販は気軽に購入できるというメリットがありますが、くせ毛さんにはデメリットなものが多いです。
成分表を確認したりと少々手間ですが、自分に合ったシャンプーを見極めて選んだ方がスタイリングも思い通りにできます。結構、違いが分かると思いますよ。